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2009 Formula NIPPON 第3戦 もてぎ

フリー走行からマシンの調子がよく、今回こそはと挑んだ予選。
まずQ1をトップタイムで通過、路面状況がだんだん良くなっていく中、Q2は大きなセッティング変更なしで走行しチームメイトのロイック選手に次いで2番手。そしてQ3は残り5分となったところでアタック開始。ほぼイメージ通りに走り切り1’33.772 で小暮自身約1年半ぶりのポールポジションを獲得した。

決勝日。レーススタート直前まで何とか持ちこたえていた天気が14時30分のスタートとともに雨が落ち始める。スタートは上手くいき、1コーナーを難なくクリア。後続を引き離していたが、雨が強くなっていく。ガソリン搭載量の差もあり3周目のV字コーナーで10号車に、7周目には90度コーナーでブレーキロックをさせてしまい 36号車にもパスされる。
さらに雨が強くなったので、ピットインしてレインタイヤに交換、3番手でコースに復帰する。ここでマシンのバランスがよくペースを上げ2台をパスすることができ、再度トップに立つ。その後雨が弱まり、路面が乾いていく中、ナーバスになりつつあるマシンをコントロールしながら、2番手とのギャップを10秒近く築いていく。そして、26周を終えたところでスリックタイヤに交換する。
30周目、他車のクラッシュでセーフティーカーが入り、各車のタイム差はなくなった状態からのリスタート。 その後またもや雨が強くなり、スリップしやすくなってきたので38周目に3度目のピットイン、レインタイヤを装着してゴールを目指すこととなるが、10号車はスリックタイヤのままコースに踏みとどまる作戦をとった。これにより10号車がトップに立つ。この時点での小暮との差は27秒571。小暮はトップより毎周1〜3秒速いタイムを刻み続け、確実に差を縮めていく。そしてついに49周目、V字コーナーでアウトからパスすることに成功。後続にも付け入る隙を与えずそのままチェッカー、波乱のレースを制し2007年第8戦もてぎ以来のポールトゥウィンを成し遂げた。

小暮卓史のコメント

タイヤ交換を3回も行わなければならないとても難しいレースでしたが、チームが優れた状況判断をしてくれ、ピットインのタイミングもピット作業も素晴らしく優勝することができました。
優勝は心からうれしかったけど、今回のポールポジションも最高にうれしかったです。レーシングドライバーである以上、速さをとことん追求していきたいですし、最速の証であるポールポジションは僕にとってとても大切なものだからです。
次回の富士も気を抜くことなくベストを尽くすのみです。たくさんのご声援、本当にありがとうございました。