フォーミュラ・ニッポンでは3年ぶりのオートポリスでの開催となった第7戦。残り2戦となり、タイトル争いも佳境に突入している中、チャンピオンへの道をつなぐために小暮が目指すのは、ライバルたちの結果がどうであれポールトゥウィンを達成するのみ。
ノックアウト方式による公式予選。Q1では良くなっていく路面にマシンバランスが合っていなかったこともあり2番手、Q2はフロントセクションのセッティングをアジャストしてアタック、トップタイム。Q3も更に同じ方向性でセッティング変更を行いアタックする。セクター3で少しミスがあったものの、自身の持つコースレコードを塗り替え、前戦に続く2戦連続のポールポジションを獲得した。
翌日の決勝レースは、ピットスタートとなった1台を除く12台でスタートが切られた。ポールポジションの小暮はスタートでホイールスピンをさせてしまい出遅れてしまう。3番手で1コーナーを通過したが、燃料搭載量なども考慮してピットワークで十分挽回できると考えていたので、冷静に前の2台についていくかたちとなる。この後はしばらく大きなポジションの入れ代わりもなく周回を重ねていくこととなるが、レースが動き出したのは、前の2台より早めにピットインした22周目。ピットワークと戦略で、全車ピットインを終えた時点でトップに立つ。レース後半に入ると、他を圧倒するタイムを刻み続け、そのまま約20秒の差をつけ独走状態でトップチェッカー。第3戦もてぎ以来、4戦ぶりの今季2勝目をポールトゥウィンで飾った。
まずポールトゥウィンで優勝できたことをうれしく思い、チームのみんなに心から感謝しています。今回のレースの目標は達成できましたが、残念ながらドライバーズチャンピオンをとることはできませんでした。次の菅生では気持ちを切り替え、さらに自らの限界にチャレンジし、今年の最後をいいかたちで締めくくりたいと思っています。
次戦も応援よろしくお願いします。