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2010 Formula NIPPON 開幕戦 鈴鹿サーキット

半年以上ぶりという久々のフォーミュラ・ニッポンのレースとなった今年の開幕戦。2輪との併催やEnjoy Hondaイベントの同日開催ということもあり予選から多くのお客様で賑わいを見せた。今年こそ何が何でもタイトル奪取という目標を掲げている小暮にとって、今シーズンは7レースしかないということもあり、落とせるレースは1つもない。大事な開幕戦を小暮の真骨頂であるアグレッシブに、そして安定した速さを見せながら表彰台の真ん中を目指す。

春らしい陽気の下行われたノックダウン方式の公式予選。ノックダウン方式は全14台のマシン中、セッション1で11台、セッション2で上位8台となり、最終セッションとなるセッション3で最終グリッドが確定する。朝のフリー走行から出だし好調の小暮は、セッション1ではニュータイヤは投入せずにユーズドタイヤでのアタック。このアタックでマシンはコントロールしやすい状態で手応えを感じることができた。ところがセッション2は予定通りニュータイヤでのアタックを行うも、タイムが伸び悩んで11台中4位のタイム。焦りを見せるも逆にこれが自分への刺激になり、小暮本来のアグレッシブなアタックでセッション3は見事トップタイム。今年のSUPER GTレースを含め3戦連続のポールポジション獲得を成し得た。

予選日に続き晴天に恵まれた決勝日。37周で行われるこのレースは1回以上のタイヤ交換が義務付けられており、チームの戦略がキーポイントとなった。ポールシッターの小暮はスタートで2番手に先を行かれ、順位を落としてしまう。しかし、焦ることなく前のマシンとの差を保ちながらも、逆転のチャンスを待つ走行を続ける。26周目、トップのマシンがピットイン。小暮もすかさず翌周にピットインし、リアのみ2本交換と給油でピットアウト。ピットアウトした1コーナーでトップを奪い返す。その後も2番手のマシンとの接近戦で緊迫した終盤戦が繰り広げられたが、そのままリードを守り切りチェッカー。開幕戦をポールトゥウインで飾り、フォーミュラ・ニッポン通算7勝目をあげた。

小暮卓史のコメント

6年ぶりに鈴鹿で勝つことができました。この勝利はチームの総合力のおかげで成し遂げたものだと思っています。心から感謝しています。今年は7レースしかないということもあり、1つ1つを確実に戦ってポイントを取っていかなければならないので、この勝利は大きいと思いますが、ライバル達も確実に速くなっているし、自分としてもこれまでのようではチャンピオンは獲れないと思っています。これからも貪欲に自分自身もマシンも向上させていけるよう頑張ります。たくさんのご声援ありがとうございました。