開幕戦から約1ヶ月、舞台をツインリンクもてぎに移して開催されたフォーミュラ・ニッポン第2戦。開幕戦で優勝を果たしポイントリーダーである小暮にとってツインリンクもてぎは昨年行なわれたレースの結果(2ポールポジション、1勝)が証明しているように得意としているサーキットのひとつ。このレースも今シーズンの目標であるチャンピオン奪取に向けて勢いをつけるためにもアグレッシブに臨む。
予選日。朝から快晴で気温も上昇し、予選が開始される頃には28.9℃と5月とは思えない天候に。今大会もノックダウン方式で行なわれた公式予選。ノックダウン方式は全14台のマシン中、セッション1で11台、セッション2で上位8台となり、最終セッションとなるセッション3で最終グリッドが確定する。まずセッション1では、マシンのバランスが良く、安定して攻めることができトップタイム。セッション2は最終セッションへ向け、セッティング変更を行ないアタック。しかし、マシンコントロールはシビアになってしまい、結果も5番手に。セッティングを戻し、更に違う部分でアジャストをして迎えたセッション3。バランスも改善し、アタックもミスなく終えることができたが、結果は3番手。2位とは同タイムだったものの、先にタイムを記録したアンドレ選手が2番手、トップとも僅かコンマ1秒の差だったので、悔しい結果に終わることとなった。
決勝日は朝から雲に覆われた天候で、午後から降り始めた雨は弱まる気配はなく完全なレインコンディションでのスタートを迎えた。52周で行なわれる今回のレースはタイヤ交換の義務はない。好スタートを切った小暮は、順位を1つ上げてオープニングラップを終えたものの、3周目に1コーナーでバランスを崩しコースアウト。ポジションを落としてしまう。それからもマシンがナーバスでコントロールしきれない状態で、ペースもなかなか上げることができない苦しい状況が続く。そんな中でもなんとかペースを保ちながら周回を重ね、前を追いかけ続け6位まで順位を上げる。42周目に給油のみを行ない、コースに復帰。残り10周は大きな順位の変動もなくそのまま6位でチェッカーを受けた。
自信があっただけに悔しい結果になってしまいました。
ライバルたちもますます速くなってきていてプレッシャーを感じますが、ドライバーとしてはとてもやりがいを感じる状況なので、次回は絶対にポールポジションを獲りたいです。レースは、ラップタイムが良くなかったので思うようなレース展開にする事ができなかったことが残念です。原因はわかっているので、2度と今回のような不完全燃焼なレースをするわけにはいきません。必ずいいレースをしますので、次回も応援よろしくお願いします。