昨年、フォーミュラ・ニッポンでは久々の開催となった九州、大分県にあるオートポリス。そのレースでは見事ポールトゥウインという結果を残している。前戦の菅生ラウンドで苦戦しながらも入賞しポイントを重ね、ついにポイントリーダーに躍り出た小暮は、迫ってくるライバルたちを最終戦に向けてさらに引き離しにかかりたいところ。
秋晴れの中開始された土曜日のノックダウン方式の公式予選。ノックダウン方式は、全15台のマシン中、セッション1で12台、セッション2で上位8台となり、最終セッションとなるセッション3で最終グリッドが確定する。朝のフリー走行からマシンコントロールがシビアで思ったようなタイムが出せず、それを踏まえて予選に向けセッティングを施したが、更に症状は悪化する傾向に。結果9番手で今季初めて最終セッション進出を逃した。
前日に引き続き快晴の決勝日。このレースは最低1回のタイヤ交換が義務付けられているが、タイヤの本数には制限がない。スタート直後に多重クラッシュが発生し、セーフティーカーが導入される波乱の幕開けの中、2周目に左側2本のみのタイヤ交換を行なった。5周目終了後にセーフティーカーがピットに戻り、リスタート。前を追いかけて、必死の走行を開始。前のマシンをパスできそうでできない状況が続く中、チャンスを伺いながらもプレッシャーをかけ続ける走行を展開する。ところが28周目に左フロントの足回りにトラブルが発生し、コースアウトを喫する。ここで無念のリタイアとなってしまった。シリーズポイントランキングを争う小暮にとっては痛いリタイアとなったが、次戦鈴鹿サーキットで開催される最終戦に逆転チャンピオン獲得の可能性を残し、全力で臨むことになった。
楽しみにしていたオートポリスでのレースでしたが、大きな課題を残す予選となってしまいました。こんなに思うように走れない予選は初めてで、複雑な心境です。レースでは思いもかけないトラブルが起こり、リタイアとなってしまいました。シリーズを考えるとここでノーポイントで終わったことは本当に痛いですが、前向きに考えればトップとは5ポイント差しかないので最後まで諦めることなく戦いたいと思います。最終戦は2レース制ということで、獲得できるポイントも大きいので、自分のすべてを出し切っていいレースをします。今回も多くの応援をありがとうございました。