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2010 Formula NIPPON 第7戦 鈴鹿サーキット

いよいよ最終戦を迎えたフォーミュラ・ニッポン。前戦のリタイアによりポイントランキング3位となった小暮は、この2レース形式の鈴鹿大会で逆転チャンピオンを狙う。同じく鈴鹿で開催された開幕戦では、見事ポールトゥウインを飾っており、2レースともポールトゥウインを目標に自信を持って全力で臨む。今回は変則ルールのノックダウン方式の予選となり、Q1の結果で決勝Race1のグリッドが決定し、Q1からQ3までのすべての結果で決勝Race2のグリッドが決定することになっている。ポールポジション獲得ドライバーにはそれぞれ1ポイントが与えられることになっており、レースでもボーナスポイントなどが設定されており結果次第では大きなポイントを獲得することが可能となる。

快晴の土曜日、ノックダウン方式の公式予選が行なわれた。まずQ1は、マシンバランスが決まらず4番手タイム。つづくQ2ではアジャストしたセッティングでドライビングがしやすい状態になりトップタイムを記録。そして迎えたQ3ではさらにセッティングを詰め、自分の理想とするラインを通る走行ができるようになったが、デグナーカーブでミスをしてしまい2番手となってしまった。この結果、翌日の決勝Race1は4番グリッド、決勝Race2は2番グリッドからのスタートとなった。

前日とは変わり曇り空の決勝日。まずは決勝Race1が20周のタイヤ交換の義務付けなしのスプリントレースで開催された。4番手スタートの小暮は好スタートを決め2位に浮上、後ろのマシンを抑えながら順調に周回を重ねていき、トップのロイック選手を追い詰めにかかる。しかし11周目にロイック選手のマシンから白煙が上がり始め、すぐ後ろを走る小暮の視界に影響を及ぼし、ペースが上がらずそのまま2位でチェッカー。これでシリーズポイントランキングはトップと4.5ポイント差の4位となり、いよいよチャンピオンをかけて午後の決勝Race2を戦うことになった。
天候は朝の曇りから回復傾向で日差しが照りつける中、決勝Race2がスタート。このレースは28周回で行なわれ、タイヤ交換の義務付けがある。2番手スタートの小暮はその順位をキープ、2周目のホームストレートでトップのマシンに並び1コーナーで見事にパッシングに成功。燃料搭載を少なくして前半をリードする作戦を採っていたので、走りに集中しアグレッシブにマージンを稼ぎながら周回を重ねる。17周終了時にピットインを行ないタイヤ交換と給油を順調に済ませたものの、ここでエンジンをストップさせてしまうというミスを犯してしまう。このタイムロスにより、19号車ばかりではなく36号車にも先行を許してしまい結果3位。3ポイントを獲得したもののチャンピオンの座は奪われ、4位という悔しい結果で2010年シーズンを終えた。年シーズンを終えた。

小暮卓史のコメント

これで今年のシリーズレースは終わってしまいましたが、目標を達成できなかったことがとても残念で悔しいです。1年を振り返ると、もっとこうすればよかったと思うレースが多かったのが悔やまれるし、それがチャンピオンを獲得できなかった理由だと感じています。しかし、今年は良くも悪くもいろいろなことを経験しました。これは自分にとって、とても大きいことです。今年得た事を来年に活かし、再びチャンピオンを目指していこうと思います。今年も1年間、たくさんの応援をいただきありがとうございました。