シリーズの折り返し地点となる第4戦のもてぎラウンド。シリーズポイント6位の小暮にとってタイトル争いに加わるためにも絶対に落とせないレース。
今回は距離250kmで争われ、2回のタイヤ交換が義務づけられていることから、ピットインのタイミングなどチームの作戦を含めた総合力を問われることとなる。もてぎを得意とする小暮は、真骨頂であるアグレッシブさを全開にエキサイティングな走りを見せるためにこのレースに立ち向かう。
蒸し暑く猛暑日となった予選日。公式予選は今回もノックアウト方式で行なわれた。ノックアウト方式は、Q1、Q2、Q3の3つのセッションに分けて行なわれ、全17台のマシン中、Q1で上位13台、Q2で上位8台まで絞られ、最終セッションとなるQ3で決勝レースのグリッドが確定する予選方式。
まずQ1を4番手タイムで通過した小暮だったが、本来のグリップ感を得られず、思うような走りが出来ない状態を改善できず、Q2では9番手タイムとなり最終セッションに進出することなく予選を終える。
決勝日も朝から晴天に恵まれ引き続き猛暑日となったツインリンクもてぎ。決勝レースは気温33℃、路面温度43℃の厳しいコンディションの中、14時30分にスタートを切った。今回も無難にスタートを決めて9位でオープニングラップを終え、上位のマシンを追い上げにかかる。今大会義務となっている2回のタイヤ交換義務の1回目を終え、クリアな状態でペースを上げていきたい小暮であったが、思惑とは裏腹に前を行くマシンがあり、なかなかペースを上げることができない。苦しい走行が続きながらも、少しでも前との差を縮めたい一心で必死の走行を続けていくなか迎えた21周目。90度コーナーで前を走行するマシンに並びかけ激しいバトルが展開。コーナー立ち上がりで再度横並びになりながら、そのまま最終コーナー進入手前で相手のマシンのタイヤと小暮のタイヤが接触し弾かれる格好でコースアウト、グラベルの中でレースを終えた。