第5戦鈴鹿大会が台風の影響で中止となったため、残り2戦となったフォーミュラ・ニッポン。今大会も距離250kmで争われ、2回の4輪タイヤ交換作業が義務付けられており、ピットインのタイミングを含めた作戦の選択やピット作業など、チームの総合力を問われるレース。小暮は好きなサーキットの1つである菅生で、ポールポジション、そして今季初優勝を目指して、被災された方々を元気づけられるようなレースを見せたいと意気込んでこのレースに臨む。
秋晴れに恵まれ過ごしやすい1日となった予選日。今回もノックアウト方式で行なわれた公式予選。ノックアウト方式は、Q1、Q2、Q3の3つのセッションに分けて行なわれ、全16台のマシン中、Q1で上位12台、Q2で上位8台まで絞られ、最終セッションとなるQ3で決勝レースのグリッドが確定する予選方式。第4戦もてぎでのデータを活かして大幅なセッティング変更を施し挑んだQ1を4番手タイムで通過した小暮だったが、マシンのフィーリングは悪くないのにもかかわらず、タイヤのグリップ感を思うように得られず、タイムに繋がらない状況のままQ2へ。そのQ2を5番手タイムでクリアし、最終セッションであるQ3に進出。グリップ感を向上させることを狙ってセッティングを変更して臨むも6番手で予選を終えた。
決勝日は曇り空で肌寒い1日となったスポーツランドSUGO。6番グリッドからスタートの小暮は今回も無難にスタートを決めて、上位のマシンを追い上げにかかりたいところであったが、燃料が重い状態でのペースが予想以上に上がらず苦しいレースを強いられる。16周終了後に1回目のピットインを行ない、タイヤ交換のみでコースに復帰する。燃料が減ってくるとマシンバランスも少しずつよくなっていき、できる限りペースを上げて周回を重ねていく。2回目のピットインを40周終了後に行ない、今度は給油とタイヤ交換をしてコースに復帰。残りの周回を1つでもポジションアップを狙い、懸命に前を追いかけるも9位でチェッカーを受けた。
尚、レース終了後の車検で車両規則違反の裁定が下されたマシンがあり、最終結果が7位となった。