トップ > レース > リザルト(Formula NIPPON) > 2011 Formula NIPPON 第7戦 ツインリンクもてぎ

2011 Formula NIPPON 第7戦 ツインリンクもてぎ

SUPER GTに続いてこちらもいよいよ最終戦となったフォーミュラ・ニッポン。この大会は2レース制で行なわれる。迫力のスタート、手に汗握るバトルが1日に2度観られることになり、ファンにとっては楽しみ倍増なレースになる一方、ポイント争いは白熱しており、各チームが1つでも上の順位を狙いしのぎを削る攻防となると予想される。

好天に恵まれ過ごしやすい1日となった予選日。今回もノックアウト方式で行なわれた公式予選。ノックアウト方式は、Q1、Q2、Q3の3つのセッションに分けて行なわれ、全17台のマシン中、Q1で上位13台、Q2で上位8台まで絞られ、最終セッションとなるQ3で決勝レースのグリッドが確定する予選方式。今大会は2レース制となることからRace1はQ1の結果順、Race2はノックアウト予選の総合結果順となる。朝のフリー走行で前回から大幅に変えたセッティングを確認し、迎えたQ1。アタック中のヘアピンコーナーで攻め過ぎによるハーフスピンをしてしまい9番手タイムとなる。Q2では4番手、Q3では5番手という結果となったが、やっと基準セットとなるものが見つかり、これを煮詰めていけばポールポジションも見えただけに悔しい予選となった。決勝レースはRace1が9番グリッド、Race2は5番グリッドからのスタートとなった。

決勝日は生憎の天候となったツインリンクもてぎ。Race1の開始時刻には霧雨となり路面は湿っている程度で、どのタイヤでスタートするかがキーポイントとなった。9番グリッドの小暮はスリックタイヤを選択しスタート。うまくスタートを切れずに数台にパスされ、その直後に目の前のマシンがスピン、それを避けるためにフロントウイングを破損してしまう。これによりマシンバランスが悪くなり、シビアなドライビングを強いられる。しかし、諦めることなくその状態での最高のパフォーマンスを発揮するドライビングを披露、左のフロントウイングがない状態で安定したラップタイムを刻みながら驚異の追い上げを見せ、5位でチェッカーを受けた。

Race1終了後、止んでいた雨が再び降り出して完全なウエットコンディションの中スタートされたRace2。5番グリッドからスタートした小暮はスタートを決め1台をパスし4位に浮上、徐々に雨脚が強まる厳しいコンディションの中、果敢に攻めの走りを見せる。

雨が本降りとなってきた10周目にレース続行が危険と判断されセーフティーカーが導入、その最中に多重クラッシュが発生し赤旗中断となる。その間にセッティングの変更とタイヤ交換を施した小暮だったが、それが裏目となりハンドリングバランスが悪化しペースが上がらなくなってしまう。しかし、視界が悪い苦しい状況の中、集中力を切らすことなく懸命に走行を続け、なんとかそのままの順位を守り切り4位でチェッカーを受けた。この結果、シリーズランキング7位で2011シーズンを終えることとなった。

小暮卓史のコメント

今年はタイヤという速く走るためのファクターが変わり、ずいぶん長い間苦しい状況が続いてしまいました。自分らしい本来の走りができずに、応援してくれた方々には本当に申し訳なく思っています。しかし、そんな中だからこそ計り知れないほど多くのことを学んだ1年となりました。最終戦においては、確実な進歩を体感しましたし、来年は今年とは違う本来の走りができると感じています。今から確実に準備を進め、またみなさんに楽しんでいただけるレースができるよう頑張りたいと思います。
今シーズンもたくさんのご声援をいただきありがとうございました。

※次回のレースは 11月11日・12日・13日のFUJI SPRINT CUP 2011です。
 ご声援宜しくお願いします。