第5戦が開催されたスポーツランドSUGOは、小暮とチームにとって昨年ポールトゥウィンを飾るなど相性のいいサーキット。
公式予選1回目。全体的にグリップ感は少ないものの、バランスがいい状態で走行していたが、500クラスのみの走行時になると大幅に路面状況が変わり、それに伴いハンドリングバランスも変化してしまい、8番手。かろうじてスーパーラップに進出したが、マシン自体はさらに上位を狙える状況であった。
そして、スーパーラップ。予選1回目を踏まえていくつかの変更を加え、アタック開始。すると路面状況はさらに変化しており、思うようにはいかないマシンバランスであることにすぐに気付かされる。それでも曲がりづらいマシンをコントロールし、結果5番手。マシンは確実に速くなってきているのに、最後の微調整が思うようにいかず、悔しい結果となった。
決勝日は朝から晴天で強い日差しのため、気温が急上昇しているものの夕方には降雨の予報もあり展開がまったく読めない状況で、レースがスタートする。
今回のスタートドライバーは道上選手。5番手スタートのROCKSTAR 童夢 NSXは、スタートで順位を1つ落としたものの、空が厚い雲に覆われていく中、後続のプレッシャーに耐えながら粘り強い走りで順位をキープする。
雨が降り出した28周目、ピットインしドライバー交代、給油、レインタイヤに交換し小暮がコースイン。この時点では雨は降っているものの路面はドライで、3周もするとフロントタイヤが熱ダレを起こし始めてしまう。その後、雨が強くなってきて少し助けられた格好になったが、今度はハイドロプレーニングでグリップしなくなりマシンコントロールに神経を使いながらの走行となる。全車がほぼタイヤ交換を済ませた36周目時点で7位を走行、50周を過ぎる頃には雨が小降りになり徐々に乾いた路面も現れてくる状況に。またも小雨が降り出した65周目には2台をパスし5位を走行していたが、さらに4位を走っていたマシンと同時に3位のマシンを抜き去り4位に。そしてラストラップとなる81周目の1コーナー、前を走行していたマシンをインから狙いすましていたかのような見事なオーバーテイクで3位に浮上、そのままチェッカーを受け開幕戦の2位以来となる今シーズン2度目の表彰台を獲得した。
今回は終始難しいコンディションでの走行となり、そんな中で表彰台をつかめたのは監督、エンジニアはじめチームのおかげだと思っています。開幕戦以来、苦しいレースが続いていたので、これを弾みとして残りのレースも全力で挑んでいきたいです。雨の中、多くのご声援ありがとうございました。