鈴鹿の開幕戦から2週間という短いインターバルでの開催となった岡山国際サーキットでの第2戦。開幕戦はポールポジションを獲得したものの、レースではHonda同士のアクシデントでリタイアしたということもあり、小暮にとっては何が何でも結果を残さなければならないレース。
土曜日の公式予選は肌寒い晴天の中、ノックダウン方式で行われた。ノックダウン方式は全13台の出走マシン中、セッション1で上位10台が残り、セッション2で上位7台となり、セッション3にて最終グリッドが確定する。 前回同様、セッション1では小暮が、セッション2ではロイック選手がドライブし、セッション3に進出した小暮は、最終セッションであるこのセッション3は決勝で使用するタイヤで走らなければならないので、ミディアムハードのタイヤで全力のアタックとなった。その結果全マシン中、ウイダーHSV-010 GTのみが1分23秒台となる1分23秒815の最速タイムを記録し、開幕戦に続いて2戦連続ポールポジションを獲得した。
予選日に引き続き晴天に恵まれた決勝日。今回、ポールポジションからスタートするウイダーHSV-010 GTのスタートドライバーはロイック選手。ロイック選手は難なくスタートを決めホールショットを奪い、後ろからやって来るマシンを引き離すべく安定したラップタイムで周回を重ねる。30周を過ぎた頃には2位に5秒の差をつけ独走状態に。そして46周終了後にピットインし、タイヤ交換と給油を行い小暮にバトンタッチ。実質トップを守ってコースに復帰した。この後小暮は、安定した走りで2位とのタイム差をうまく保ちながらレースをコントロールしながら快走を見せる。終盤になってもペースを緩めることなく1分27秒台のタイムを連発しながら見事トップチェッカー。スタートから1度もトップを譲ることのない完勝でHSV-010 GTデビュー2戦目での初優勝をポールトゥウィンで飾った。
今回はHSV-010の初優勝を成し遂げられて本当に嬉しいです。前回のレース内容がとても残念なかたちで終わってしまっただけに、何としても優勝したかったのが本音です。最高のマシン、そしてレースを戦う環境を用意してくれたチーム及びホンダ関係者のみなさまに心から感謝しています。
これでやっとスタートラインに立てたと思っています。シーズンはまだ先が長いですが、 僕達は1戦、1戦にすべてをかけてベストを尽くしていきます。これからも応援よろしくお願いします。