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2010 SUPER GT 第4戦 MALAYSIA

唯一の海外戦となる第4戦。SUPER GTでは恒例となったセパンインターナショナルサーキットで開催されるこのラウンドは、赤道直下の国マレーシアならではの暑さとの闘いも大きなカギを握り、前半戦折り返しの重要なレースになる。シリーズチャンピオンを狙う小暮は48kgのウエイトハンデを背負いながらもポイントランキング5位につけており、1ポイントでも多くポイントを獲得しさらに上位につけたいところ。

土曜日の公式予選は前戦富士ラウンドと同じくスーパーラップ方式で行なわれた。スーパーラップ方式は予選1回目で全13台中基準タイムをクリアした上位8台によって行なわれ、そのタイムが遅い順に1台ずつ出走する。各マシンの3周回目の1周のタイムのみを計測し、この結果により最終グリッドを決定する。今回のウイダー ホンダレーシングの予選アタックはロイック選手が担当。フリー走行の走り出しからマシンに小さなトラブルが続出し、タイムも決して満足のいくものではなかったが、徐々にマシンセッティングを詰めていくにつれタイムを上げ、予選1回目は8番手でスーパーラップに進出した。スーパーラップではさらにセッティングをアジャストしたマシンで6番手のタイムをマークし翌日の決勝を迎えることとなった。

レースがスタートする16時には気温35℃という猛暑で迎えた決勝日。今回もスタートドライバーはロイック選手。順調にスタートを切ったものの直後の1コーナーで後続のマシンに追突されスピン、10番手まで順位を落としてしまう。そこから懸命に前のマシンを追いかける。ピットストップを行なった25周目には5番手まで順位を上げ、小暮にマシンを託す。順調なピットワークでコースに復帰したと思われたが、暑さ対策として搭載しているクールスーツにトラブルが発生する。脱水症状を起こしてしまい、集中力を維持してドライブすることが困難となってしまう中、それでもチェッカーを目指して走り切るしかない小暮は必死のドライビングで粘り強く前のマシンに食らいついていく。そのまま最後まで落ち着いて走り切り、3位でチェッカー。これでシリーズポイントランキングも3位に浮上し、前半戦を折り返すこととなった。

小暮卓史のコメント

ここのところ予選は走り出しから出遅れてしまう傾向があり、今年からのニューマシンなのでサーキットに合わせた細かいセッティングの詰めに苦労しているように感じます。レースはクールスーツのトラブルで最後まで辛いものとなってしまいました。集中力の大切さを思い知らされたのと、どんなトラブルがあろうともさらに上位を獲れなかったことが悔しいです。
次の菅生は得意としているサーキットなので、予選からベストな走りをして、再び表彰台、チャンスがあれば優勝を狙いたいと思います。今回もたくさんの応援をありがとうございました。