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2010 SUPER GT 第5戦 スポーツランドSUGO

唯一の海外戦となる第4戦。SUPER GTでは恒例となったセパンインターナショナルサーキットで開催されるこのラウンドは、赤道直下の国マレーシアならではの暑さとの闘いも大きなカギを握いよいよ後半戦に突入したSUPER GTシリーズ。第5戦が開催されるスポーツランド菅生は小暮が得意とするサーキットの1つで、昨年も3位表彰台を獲得している。今年の目標であるシリーズチャンピオンを獲得するためには70kgという大きなウエイトハンデを背負いながら、確実に走り切りどれだけ多くのポイントを重ねられるかが重要な鍵となる。

土曜日の公式予選は前戦セパンラウンドに続いてスーパーラップ方式で行なわれた。気温32℃、路面温度43℃という猛暑の中開始された公式予選1回目でウイダーHSV-010は4番手タイムを記録し、スーパーラップに進出を果たす。迎えたスーパーラップでも、小暮がアタックを担当。前半をうまくまとめ、トップタイムも期待できたが最終コーナーで攻めすぎたことによりマシンが暴れてしまい多少のタイムロスがあり、結果4番手。シリーズポイントを争っている6号車、36号車の前からスタートできることになり、このチャンスを決勝でどれだけ活かすことができるかが最大の見どころとなった。

前日に引き続き快晴の決勝日。昼頃からは雲が青空を覆い始めるも14時のレーススタート時には雨はなくドライコンディションで81周のレースがスタート。今回もスタートドライバーはロイック選手。大きな混乱はなく順調なスタートを切った。10周目には上位陣の脱落により2位まで浮上し、その後も順調に周回を重ねていく。29周目にピットインし、給油とタイヤ交換を行ない小暮にドライバーチェンジ。代わった小暮は今季2勝目を目指して、トップを走るマシンの猛追を開始。しかし、前戦に続いてまたもやクールスーツにトラブルが発生。過酷な長い戦いの始まりとなってしまう。マシンパフォーマンスは悪くないものの 70kgのウエイトの影響でストレートスピードは思うように伸びず、パッシングには苦労していたが、74周目にトップを走るマシンにトラブルが発生しついにトップに立つことに成功した。しかし、この時にストップしたマシンや300クラスのマシンにコースを塞がれる格好で後ろから迫って来るマシンに大きく接近されてしまう。ここから2台の白熱のバトルが繰り広げられ、決着がついたのは最終ラップのストレート。ストレートスピードの差で僅か0.025秒先行され結果は2位。このレースで15ポイントを獲得し、ポイントランキングでも2位に浮上したが、優勝が見えていただけに悔しいレースとなった。

小暮卓史のコメント

本当に悔しいレースとなってしまいました。シリーズを考えれば決して悪い結果ではないのですが、そんな事は微塵も頭になくなるくらい悔しい思いでいっぱいでした。次回の鈴鹿ではウエイトを100kg積むことになります。今回よりもさらに厳しい戦いになりそうですが、マシンパフォーマンスも向上しているので楽しみです。なんとかシリーズ争いをしているライバルたちをリードできるようしっかり準備をしていきたいと思います。たくさんの応援、ありがとうございました。