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2010 SUPER GT 第6戦 Pokka GT SUMMER SPECIAL

SUPER GT恒例の真夏の祭典700kmレース。一昨年より距離が短縮されたもののシリーズ中最も長く、暑さとの過酷な戦いでもあり100kgのウエイトハンディを積むウイダーHSV-010にとってはこの長丁場をどう乗り切るかがこのレースの大きなポイントとなる。

土曜日の公式予選は厳しい暑さの中、第2戦以来のノックダウン方式で行なわれた。ノックダウン方式は全13台の出走マシン中、セッション1で上位10台が残り、セッション2で上位7台となり、セッション3にて最終グリッドが確定する。セッション1はロイック選手が担当し7番手でセッション2へ。セッション2を小暮が担当し9番手タイムを記録。上位7台に残ることができず、ここで予選を終えた。尚、ウイダーHSV-010は公式予選終了後にシーズン4基目となるエンジン交換を行なったために、決勝レースは最後尾となる13番グリッドからのスタートとなった。

決勝日も朝から雲ひとつない快晴に恵まれ、気温も上昇しレーススタート時には34℃と前日に続き厳しい暑さの中ローリングスタートを切ることとなった。スタートドライバーの小暮は1周目のスプーンコーナーで1つポジションを上げ、オープニングラップを12番手で終え、そのままペースよく周回を重ねていくこととなった。1回目のピットストップを行なう頃には10番手を順調に走行、ロイック選手にバトンを渡す。ロイック選手は100kgものウエイトハンディに苦しむ格好で前を走るマシンに行く手を塞がれてしまい我慢のレースを続ける。60周目に2回目のピットストップを行ないドライバーは再び小暮に。この時にピット作業違反があり、ドライブスルーペナルティーを受けるも、引き続きペースは順調、中盤戦を粘り強く戦っていく。

18時を過ぎると、辺りは次第に暗くなり全車ライトオンの指示が掲示され、この大会ならではのナイトレースになる。90周目に最後のピットストップを行ないロイック選手に再びバトンを託しチェッカーを目指す。1つでも順位を上げ、1ポイントでも多くのポイントを獲得するため懸命の走りを見せ、116周目に前のマシンのパッシングに成功し、9位に浮上。最後まで確実に走り切り2ポイントを獲得し、残り2戦を控えてシリーズポイント争いのトップに躍り出た。

小暮卓史のコメント

100kgというウエイトを背負ってのレースでしたが、マシンバランスも悪くなく長いレースをチームのみんなでしっかりまとめることができたと思います。このレースでついにシリーズポイントもトップに立つことができ、残り2戦を優位に戦うことができますし、見えてきたシリーズチャンピオンを必ず掴み取るために、さらに気を引き締めて次戦に臨みます。
暑い2日間、たくさんの応援をありがとうございました。次回のレースもよろしくお願いします。