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2010 SUPER GT 第8戦 ツインリンクもてぎ

台風の被害で第7戦が中止になったため、全7戦でタイトルが争われることになったSUPER GT。いよいよここツインリンクもてぎでの最終決戦で、タイトル獲得なるかが大きな見どころとなっているウイダーHSV-010。タイトル争いでは6号車と1ポイント差のトップに立っている。小暮にとってもGTで念願の初タイトル獲得に向け、万全の態勢で臨む。もちろん目標はポールトゥウインでのタイトル獲得。

土曜日の公式予選はさわやかな秋晴れの中、ノックダウン方式で行なわれた。ノックダウン方式は全13台の出走マシン中、セッション1で上位10台が残り、セッション2で上位7台となり、セッション3にて最終グリッドが確定する。まず、セッション1を小暮が担当しトップでセッション2へ。セッション2をロイック選手が担当し4番手タイムでセッション3へ。再び小暮が担当したセッション3では1分43秒583のコースレコードを記録し見事今季3回目のポールポジションを獲得した。

決勝日は朝から薄曇り空で肌寒い1日となった。ポールポジションという最高の位置からタイトル獲得に臨むウイダーHSV-010のスタートドライバーはロイック選手。ホールショットを奪い2周目を終えたところで、1ポイント差でウイダーHSV-010を追っていた6号車にペナルティが課せられる。ロイック選手は順調に周回を重ねていくが、後方からハイペースで追い上げてきた36号車に19周目にパスされ2番手に。24周目にピットインを行ない、タイヤ交換、給油、ドライバー交代を行ない、タイトル争いに終止符を打つべく小暮にバトンが渡される。このままフィニッシュをすればタイトル獲得が決定するが、ポールトゥウインでのタイトル獲得にこだわる小暮はトップを走る36号車を猛追する。チャンスを見ながら幾度となくパスを試みるが、何回か接触もしながらのブロックにあい、なかなか攻略することはできない。最後まで粘り強くバトルを繰り広げていたが、そのまま2位でチェッカー。この結果、念願のドライバーズタイトル獲得を成し遂げた。また、チーム部門でもウイダーホンダレーシングが獲得することになり、HondaとしてはHSV-010のデビューイヤーをダブルタイトルで飾る最高の1年となった。

小暮卓史のコメント

大きなプレッシャーの中での1年間でしたが、予選では速さを証明することができ、そして念願のタイトルを獲得することができて最高に嬉しかったです。2位でのチェッカーでしたが、チャンピオンになったことを知らせるチームからの無線を聞いて、心から感動し、いろいろな思いが込み上げてきました。
ホンダをはじめ、関係者のみなさまに心から感謝します。HSVのデビューイヤーということもあり、今シーズンは本当に多くの人が関わっていたし、力の入れようもすごかったので、このチャンピオン獲得でみんなの思いが報われたと思いますし、自分としても最大限の貢献ができたことを光栄に思います。
来シーズンもチャンピオン目指してベストを尽くしていきますので、よろしくお願いします。