今年で第40回を迎える真夏の祭典とも言われる伝統の一戦「Pokka GT SUMMER SPECIAL」。今大会はSUPER GT最長の500kmで争われ、最低2回のピットインが義務付けられている。前戦、菅生ラウンドをリタイアという残念な結果に終えたウイダーホンダレーシングは、この長丁場を走り切って1ポイントでも多くのポイントを獲得し目標のシリーズチャンピオン獲得のために上位との差を出来る限り詰めておきたいところ。
今回の予選は岡山ラウンド以来のノックアウト方式で行なわれた。ノックアウト方式はQ1、Q2、Q3という3セッションに分けられ、全15台の出走マシン中、Q1で上位11台がQ2へ進出、そのQ2で上位7台まで絞られ、Q3にて最終グリッドが確定する予選方式。
朝のフリー走行とQ1まではドライコンディションであったが、Q2、Q3はウエットコンディションとなった公式予選。まず、ロイック選手がドライブしてトップタイムでQ1を通過したウイダーホンダレーシングは、そのままの勢いでQ2を小暮がドライブし2番手タイムを記録。最終セッションとなるQ3を再びロイック選手のドライブで迎えることになった。
ここでさらに雨足が強まり厳しい路面状況の中、デグナーコーナー手前でスピンを喫したが、その後も渾身のアタックを続け3番手タイムを記録した。
前日に続き決勝日も朝から不安定な天候が続いた鈴鹿サーキット。気温は低めで過ごしやすかったものの、時折り降る強い雨に生憎の天気となった。
今回もスタートドライバーはロイック選手。レース開始早々はウエットコンディションでの戦いとなったが、雨が少なくなり路面が乾いてきたかと思うと、また強い雨が降ったり止んだりの繰り返しで難しい展開の中、どんな条件でも果敢な攻めを終始見せながら走行を重ねていく。10周を終えたあたりで4番手を走行していたウイダーHSV-010。25周目に1回目のピットインで小暮にドライバーチェンジ。代わった小暮はみるみるうちに前との差を詰めていき、39周目には2番手に。上位グループではダントツの最速タイムを記録しながら、順調に周回を重ね43周目にはダンロップコーナーでトップのマシンをオーバーテイク。
そのまま気を緩めることなく攻め続け、トップのまま62周目に2回目のピットストップを敢行し再びロイック選手にバトンを渡す。浅溝タイヤでのコースインとなったロイック選手は次第に乾いてくる路面に翻弄されながらもトップを守り切り、86周で規定時間の18時30分となったためチェッカーを受け今季2勝目を挙げた。
予選は3位という結果でしたが、トップを狙えるだけの十分なポテンシャルを感じていたのでレースも自信を持って走ることができました。様々なことが起こったレースでしたが、確実に冷静に対処して優勝することが出来、本当に嬉しかったですし、チームや関係者の方々に心から感謝しています。
自分自身が走りを楽しめたレースであったし、収穫もいろいろあったので次戦に繋げていきたいと思います。シリーズチャンピオンを目指して最後の最後まで諦めずにチャレンジしていきます。
今回もご声援いただいたみなさま、本当にありがとうございました。次戦もよろしくお願いします。
※ 次回のレースは9月10日・11日の富士ラウンドです。
ご声援宜しくお願いします。