昨年は開催がなかった九州オートポリスで迎えたSUPER GT 第7戦。HSV-010にとっては初めての走行となる。残り2戦となり、シリーズポイントランキング8ポイント差で2位につけるウイダーホンダレーシングは、少しでも多くのポイントを獲得し万全の状態で最終戦に臨みたいところ。今大会はウエイトハンディがこれまでの約半分となり、九州のファンに向けて最高のバトルをお見せする条件も整い、小暮はいつも通りアグレッシブに攻めの走りをするのみ。
秋らしい好天に恵まれた予選日。今回の予選はスーパーラップ方式で行なわれた。スーパーラップ方式は予選1回目で全15台中基準タイムをクリアした上位10台によって行なわれ、10位から1台ずつ出走し、それぞれ3周回目の1周のみのタイムを計測し、この結果により最終グリッドを決定する方式。
予選1回目。両ドライバーとも難なく基準タイムをクリアし、ラスト10分間のGT500クラス占有時間帯には小暮がアタックをし、4番手タイムでスーパーラップに進出を決める。そのスーパーラップでは10台の出走マシン中8台が1秒内にひしめく接戦となるが、小暮がアタックをしたウイダーHSV-010は6番手となった。
朝から曇り空に覆われた決勝日のオートポリス。予選6番手を獲得していたウイダーHSV-010だったが、朝のフリー走行で黄旗区間での追い越しがあったため、ペナルティを受け10番グリッドに降格となった。
決勝レースはロイック選手がスタートドライバーを務めレースはスタート。順調にスタートを切ったロイック選手だったがなかなかペースを上げることができず、12位まで後退してしまう。なんとか順位を挽回しようと少しずつペースを上げ、13周目には8番手まで順位を上げたが、その後またしても後退していったため19周目にピットインし、小暮にドライバーチェンジをする。残り3分の2の距離を走ることになった小暮だったが、直後からハイペースで周回を重ねていき、30周目には7番手に浮上。しかし、終盤になるとタイヤの摩耗によりグリップ感が低下し、ペースが伸び悩み始め、40周を過ぎたあたりから急激に順位が落ちたので、残り8周となった46周目に再びタイヤ交換を行なうことに。その後は、マシンのフィーリング、グリップ感とも問題なく、ラップタイムも一気に6,7秒上回る走行をし、11位でチェッカーを受けた。