開幕から思うような結果が残せないウイダーホンダレーシングだったが、前戦マレーシアラウンドで見事ポールトゥウインを成し遂げ、この第4戦も波に乗って上位を狙っていきたいところ。
昨年、東北地方を襲った東日本大震災で大きな被害を受けた場所でもある菅生は、小暮が大好きなサーキットであり、ひとりでも多くの人にエールを届けたいという想いでこのレースに臨む。
予選日から猛暑に見舞われたスポーツランド菅生。今大会もスーパーラップ方式で公式予選が行なわれた。スーパーラップ方式の予選は予選1回目で全15台中基準タイムをクリアした上位10台によって行なわれ、そのタイムが遅い順に1台ずつ出走する。各マシンの3周回目の1周のみのタイムを計測し、最終グリッドを決定する。
予選1回目を担当したのはカルロ・ヴァン・ダム選手。15分間という難しいセッションを上手くまとめることができずに結果は11番手。スーパーラップに進出することができずに、決勝は11番グリッドからのスタートとなった。
決勝日も朝から強い日差しが照りつけ、早朝から気温が30℃を超える厳しい天候となった。午後2時にフォーメーションラップが開始、ウイダーホンダレーシングのスタートドライバーはヴァン・ダム選手。スタート直後に上位2台がアクシデントによりリタイアとなり、9番手でオープニングラップを終えることに。さらに順位を上げようとドライブするも、狭いコーナーが続く菅生ではGT300クラスのマシンを追い抜くことも容易なことではなく、タイミングによって前のマシンとの距離が近づいたり遠ざかったりを繰り返す我慢の走行となる。
38周目にピットストップを行ない、タイヤ交換、給油、そしてドライバーを小暮に交代。後半スティントを任された小暮は早速、追走を開始。1つでも上のポジションでチェッカーを受けるため、懸命の走りを続ける。10周回を終えた頃には、前を走る100号車に接近。ここから20周近くにわたりこの2台のバトルは繰り広げられたが、70周目にはオーバーテイクに成功し、ポジションを1つ上げ7番手となった。その後も6番手のマシンに追いつくところまではいったが、パスするまでには届かずそのまま7位でチェッカーを受けた。
この結果、シリーズポイントは4ポイントを加算し5位でシーズンを折り返すこととなった。