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2012 SUPER GT 第5戦 INTERNATIONAL Pokka 1000km

4年ぶりに短縮されていた距離を1000kmに戻しての開催となる伝統の鈴鹿1000kmレース。通常の約4倍の距離を走るこの耐久レースはシーズンの中でも最も過酷な一戦。長丁場レースならではの想定外の事態も予測され、チームの総合力が問われるのはもちろん、シリーズポイントランキングで5番手につけているウイダーホンダレーシングにとっては正念場のレースとなる。

晴天に恵まれ、気温は32℃と夏らしい気候の予選日。今大会は開幕戦以来のノックアウト方式の公式予選が行なわれた。ノックアウト方式はQ1、Q2、Q3という3セッションに分けられ、全15台の出走マシン中、Q1で上位11台がQ2へ進出、そのQ2で上位7台まで絞られ、Q3にて最終グリッドが確定する予選方式。
まずQ1の20分間を小暮が担当する。アンダー傾向なマシンだったが、いいペースを保ってアタックをしていたが、途中に他のマシンのアクシデントで赤旗中断となる。再開後のアタック中にデグナーカーブでコースアウトを喫し、かろうじて11番手タイムでQ2に進出する。次にQ2をカルロ・ヴァン・ダム選手が担当しアタックをしたが10番手タイムとなり、ここで予選を終えた。従って決勝レースは10番グリッドからのスタートとなった。

決勝日は青空が広がるも、朝のうちはところどころに雨雲が浮かび、8時からのフリー走行はウエットコンディションとなったが、決勝レースは完全なドライコンディションでスタート。173周という長いレースのスタートドライバーは小暮。
その小暮は長いレースを考え、速いペースを維持しながら、タイヤや燃費に配慮した走行で前を追う。ライバルの脱落により、順位を上げながら36周目に1回目のピットストップを行ない、ヴァン・ダム選手にスイッチ。代わったヴァン・ダム選手も安定したペースで周回を重ね50周を過ぎた頃には9番手を走行する。61周目に他のマシンの事故処理のためセーフティーカーが導入され、2回目のピットストップ。ここで再び小暮にドライバー交代を行ない、コースに復帰。小暮も残り100周と長いレースを考えながら、しっかりと確実に前との差を詰めていく。しかし、82周目に右リアタイヤにパンクが発生、ピットにスロー走行で戻ることとなる。そこでマシンの修復作業にも時間を要することになり10番手に後退する。この後、再びヴァン・ダム選手のドライブを経て、最後のピットストップで小暮がステアリングを握る。他のマシンのアクシデントで、再びセーフティーカーが入ったのち、レースが再開された161周目には8番手を走行。そのままの順位でチェッカーを受け、4ポイントを獲得した。

小暮卓史のコメント

マシンウエイトが大きかったにも関わらず、より上のポジションを狙うポテンシャルがあるマシンだったのに、それを上手く活かせなかったことが悔しい予選でした。レースは長いので、マシンに戦う力があればチャンスは必ずあると確信していましたが、望むような結果にすることができず、2日間を通して悔しさが残ることになってしまいました。そして、1000qレースの難しさもあらためて思い知らされました。今回学んだことを糧に、これからのレースも更に上を目指していきます。
暑い中、長いレースのご声援をありがとうございました。

※ 次回のレースは9月8日・9日の富士ラウンドです。ご声援宜しくお願いします。