シリーズもいよいよ終盤に突入したSUPER GT 第6戦。毎戦ポイントを積み重ねているウイダーホンダレーシングだが、中盤戦は苦戦を強いられたこともありランキングは5位。残りが3レースとなり、取りこぼしが許されない状況のなか、76kgのウエイトハンディを背負いながらもチームが一つとなり上位を目指して勝負に出る。
この週末は天候が崩れる予報が出ていたが、朝から快晴、予選が始まる頃には曇りとなった予選日。今大会もノックアウト方式の公式予選が行なわれた。ノックアウト方式はQ1、Q2、Q3という3セッションに分けられ、全15台の出走マシン中、Q1で上位11台がQ2へ進出、そのQ2で上位7台まで絞られ、Q3にて最終グリッドが確定する予選方式。
Q1のアタックを担当したのは小暮。富士の特徴である長いストレートに合わせたレスダウンフォース仕様のセッティングに苦戦を強いられる。攻め過ぎによるミスもあり、15番手タイムとなり、Q2への進出ならず予選を終えた。
秋晴れに恵まれた決勝日。14時ちょうどに300kmのレースがスタート。
まずステアリングを握ったのはカルロ・ヴァン・ダム選手。好スタートを決めたヴァン・ダム選手は2つポジションを上げ、13番手でオープニングラップを終える。追い上げを図るべく懸命に走行を続けていったが、20周を終える頃にパワーステアリングに関連するマシントラブルが発生。それに伴い、徐々に順位を落としていく。24周目にピットインして、小暮にドライバーチェンジしコースに復帰したが、症状はさらに悪化。26周目を終えたところで、ピットに戻りリタイアとなった。
この結果、シリーズランキングは7位となり、もう後がないウイダーホンダレーシングは、次戦オートポリスラウンドにすべてを賭けて臨むこととなった。