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2013 SUPER GT 開幕戦 岡山国際サーキット

今年もいよいよ開幕を迎えたSUPER GTシリーズ。小暮は体制を一新し、8年間在籍した童夢を離れチームクニミツに移籍。パートナーの伊沢 拓也選手とともにRAYBRIG HSV-010をドライブすることに。来シーズンから新型車両が導入されることに伴い、HSVとしては最後の1年となることから、HSVデビューイヤーにチャンピオンを獲得している小暮にとってはまさに1つの締めの年。まずはテクニカルコースの代表とも言える岡山国際サーキットで開幕ダッシュを決めたいところ。

土曜日は朝から予報通りの生憎の雨で、午後に向かい本降りになっていく中、ノックアウト方式での公式予選が開始される14時を迎える。今シーズンのノックアウト予選はQ1、Q2という2セッションに分けられ、全15台の出走マシン中、Q1(15分間)で記録したタイムの上位8台がQ2へ進出、その後、12分間で争われるQ2で記録したタイム順に決勝レースグリッドが決定することになる。

雨脚が強まる天候で何度も赤旗中断されたために、予定を延長しながら行なわれたQ1を担当したのは小暮。強風と豪雨、さらには度重なる赤旗中断で難しいコンディションの中、慎重にアタックを繰り返して6番手タイムを記録。Q2を担当する伊沢選手へとバトンを渡したが、天候がさらに悪化したため、ここで予選を終了するという決定がなされ、Q1の結果で決勝レースのグリッドが確定することとなった。よってRAYBRIG HSVは、6番手グリッドから明日のレースを戦うことになった。

決勝日も不安定な天候となった上、冷たい風が吹き続ける肌寒い1日となったが、路面はレース開始の14時には完全なドライコンディション。スタートドライバーを担当するのは伊沢選手。2周のフォーメーションラップを終え、実質81周回となったレースがスタート。スタート早々に伊沢選手は2台を攻略し、4番手にポジションを上げる。その後も接近戦を繰り広げながら、トップのマシンを追い詰めていく緊迫した走行を続ける。途中、ポジションが入れ替わりつつも、終始トップを意識した粘り強い走りを見せ39周目に小暮にドライバーチェンジ。500クラスの全車がピットインを終えた頃、3番手を走行する小暮は2番手のHSVをじわじわと追い詰めにかかる。67周目、そのHSVがスピンアウトを喫し、2番手に浮上。残り10数周として、いよいよトップのマシンを追撃。目が離せないバトルが展開され、一瞬の予断も許さない状況が続いた77周目、小暮は真骨頂であるアグレッシブな走りで確実にライバルを捕え、トップの座を奪い取る。直後を走る2位のHSVがしぶとく猛追を見せるも最後までトップを守り切り、チームクニミツに2006年以来の優勝をもたらした。小暮にとっては通算8勝目、移籍後初レースでの嬉しい優勝となった。

小暮卓史のコメント

移籍してすぐの優勝で、自分にとっては大きな意味を持つ勝利となりました。嬉しい気持ちはもちろん、それと伴に新しいチームでやっとスタートを切ったという風にも感じています。ここまで抱えていたプレッシャーは少し軽くなった気がしますが、気を緩めることなく、この勢いで伊沢選手とともにチャンピオンシップを戦っていきたいと思います。
最後に、応援してくれたすべてのファンの方々、ホンダをはじめとする関係各社様のお力添えに感謝します。悪天候の大変な観戦となったと思いますが、たくさんの応援をありがとうございました。次戦もよろしくお願いします。

※ 次回のレースは4月28日・29日の富士ラウンドです。ご声援宜しくお願いします。