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2013 SUPER GT 第2戦 富士スピードウェイ

開幕戦を見事な優勝で終え、スタートダッシュに成功したRAYBRIG HSV。今年のシリーズの流れを早くも引き寄せた格好で迎えた第2戦。この大会は富士山の麓に位置する富士スピードウェイで通常より長い500kmで争われる。開幕戦の優勝により40kgのウエイトハンディを背負いながらも、シーズン序盤の大事な分け目となる長いレースをコンスタントに走り切り、上位に食い込んでポイントを獲得したいところ。

予選が行なわれた日曜日は朝からさわやかな晴天となり、連休中ということもあって多くの観客で賑わいを見せた。

今シーズンの予選はノックアウト方式で実施、これはQ1、Q2という2セッションに分けられ、全15台の出走マシン中、Q1(15分間)で記録したタイムの上位8台がQ2へ進出、その後、12分間で争われるQ2で記録したタイム順に決勝レースグリッドが決定することになる。

今回のQ1を担当したのは伊沢選手。タイムアタックが開始された直後、落下物の回収のために赤旗中断となり、残り5分というタイミングで予選が再開。伊沢選手はウエイトハンディの影響か9番手タイムで、Q2に進出を果たせなかった。Q2進出の8番手のマシンとは、わずか0.07秒差という惜しい結果ではあったが、決勝では上位を十分に狙えるポジションからのスタートとなった。

月曜日も好天に恵まれ50,000人近いファンが、この目で最高のバトルを見ようと富士スピードウェイに駆けつけた。多くの観客が見守る中、500kmのレースがスタート。今回もスタートドライバーは伊沢選手。力走を見せる伊沢選手だったが、なかなか前のマシンをパスすることはできず、少しでもいいポジションで小暮にバトンを渡すために粘り強い走行を続ける。そして、38周目に小暮にドライバーチェンジ、タイヤ交換と給油を行なってコースに復帰。代わった小暮も厳しい走行を強いられ、我慢強くコツコツと走行していくしかない状況で、10周もすると直後にライバルが襲い掛かってくることに。勢いのあるライバルのマシンだったが、小暮はこれに冷静に対処。数周に渡る激しいバトルとなったが巧みなドライビングでライバルを抑え切り順位を守り切る。その後も相手を順調に引き離し、再び伊沢選手にバトンを渡す。伊沢選手は500kmのゴールを目指し、懸命な走行を続けたが、ここでもパスするには至らず、7番手でチェッカーを受けた。

この結果、RAYBRIG HSVはシリーズポイントを4ポイント追加し、ポイントリーダーを守った。次戦は灼熱のマレーシアで48kgのウエイトハンディでの戦いとなる。

小暮卓史のコメント

思いのほか苦しいレースウィークとなってしまいました。そんな中でも、ポイントを重ねることができたことは良かったと思います。今の段階ではわからない価値があり、後にずっしりと響いてくるのでは…と予感しています。ポイントリーダーもキープできたので、次戦に向けての万全な準備をチームと行なっていきたいと思っています。
次戦は相性のいいセパンサーキットでのレースです。昨年、一昨年同様に優勝を目指して、思い切り走りたいと思います。たくさんのご声援、ありがとうございました。

※ 次回のレースは6月15日・16日のセパンラウンドです。ご声援宜しくお願いします。