トップ > レース > リザルト(SUPER GT) > 2013 SUPER GT 第4戦 スポーツランドSUGO

2013 SUPER GT 第4戦 スポーツランドSUGO

前半戦の締めくくりとなる第4戦を迎えたSUPER GT。小暮が好きなサーキットの1つであるスポーツランド菅生で開催される。着実にポイントを積み重ねていくRAYBRIG HSVは35ポイントで開幕戦から首位をキープ。ウエイトハンディは70kgと厳しいものの、それぞれが持っているパフォーマンスを十二分に発揮し、存在感を見せつけてシリーズを突き進んでいく。

1日中不安定な天候となった予選日。濃霧に覆われ視界不良になる影響で走行が中断される生憎のコンディションであったが、予選に向けたセッティングを順調に行なって、フリー走行を終えた。

今シーズンから採用されている2段階のノックアウト方式で行なわれた公式予選。今回もQ1を担当したのは小暮。ウエイトの影響を大きく受けると予想されていたRAYBRIG HSVだったが、マシンのフィーリングも良く、小暮は得意とする菅生の特性を生かした鮮やかなアタックを見せ、7番手タイムでQ2に進出する。そのQ2を伊沢選手が担当し、懸命のアタックで上位争いをしていたが、残り5分を切ったあたりで急に大粒の雨が落ちてくる。その影響でそこからのタイムアップはならず、7番手で予選を終えた。

少し雨がパラつく曇空で迎えた決勝日だったが、レーススタート時刻には太陽が顔を出す空模様に。7番グリッドからレースに挑むRAYBRIG HSVのスタートドライバーは伊沢選手。伊沢選手は7番手をキープしオープニングラップを終え、重いマシンを巧みにコントロールし周回を重ねていく。37周目にピットインを行ない小暮にドライバーチェンジ。ミスのない素早いピット作業で1台をパスし、5番手を走行。さらに前を追いかける。雨が降り出した55周目、大きくレースが動き出す。徐々に雨は強まり、コースはハーフウエットの難しいコンディションに。レインタイヤに交換するチームもある中、上位陣はそのままスリックタイヤでレースを続行。小暮は滑りやすいコース上で、マシンをコントロールし安定したペースで前のマシンに追いついていく力走を見せる。前のマシンのコースアウトにより3番手までポジションを上げ、さらには前の2台が接触しスピードが鈍っていたところに並びかけ攻略しようとした矢先、相次いでその3台が接触。小暮は右後方からの強い衝撃を感じスピン。なんとかピットまで戻ることはできたが、マシンのダメージは大きく、レース続行は不可能と判断され、ここでレースを終えた。

優勝が見えていただけに悔しい結末となり、ノーポイントとなったRAYBRIG HSVだったが、ポイント争いをしている上位陣もノーポイントに終わったことから、首位をキープ。舞台を鈴鹿1000kmレースに移す。

小暮卓史のコメント

接触の衝撃を受けるまでは勝利を確信していました。勝てるパフォーマンスを備えた最高のマシンだったと思います。こんな結末を迎え、腹立たしい気持ちですが、誰の責任でもない、ただ優勝争いをしていたということに尽きます。チームスタッフをはじめ、多くの方をがっかりさせてしまったのはとても残念な思いです。

自分を含め、メカニックのみんなもレース後はかなり感情的な状態でした。そんな彼らの為にも、次戦の鈴鹿ではより良いレースにしようと思います。
あいにくの天候の中、多くの応援をありがとうございました。次戦も頑張ります。

※ 次回のレースは8月17・18日の鈴鹿1000kmラウンドです。ご声援宜しくお願いします。