残り2戦となり、チャンピオン争いがますます熾烈となっているSUPER GT。RAYBRIG HSVもランキングは7位となっているものの、トップとの差は9ポイント。一発逆転の可能性は十分にあり、今シーズン2勝目を目指して突き進むのみ。
なお、この大会ではほとんどの車両のウェイトハンディが半減となり、RAYBRIG HSVもこれまでの半分の37kgとなっている。
土曜日は朝から激しい雨が降り続き、霧のための視界不良も重なる悪天候で、朝のフリー走行は、ほとんどまともに走行することができない状況で赤旗中断のまま終了してしまう。その後も雨がさらに強くなる場面も見られ、天候の回復が期待できず、審査委員会により公式予選の延期が発表された。よって、決勝日の朝に予選を行ない、予定通り14時から決勝レースがスタートすることとなった。
翌日は、霧雨がパラつく程度の天候にまで回復。今回の公式予選は25分間で行われ、2人のドライバーのいずれかが出走する方式がとられた。RAYBRIG HSVは小暮がステアリングを握りコースイン。ハーフウエットの難しいコンディションの中、自己ベストタイムを更新しながらアタックを続け、1分38秒566を記録。6番グリッドからの決勝となった。
予定通りの14時にフォーメーションラップが開始され、決勝レースのスタートが切られる。スタートを担当するのは今回も伊沢選手。順位をキープしてオープニングラップを終えた伊沢選手はペースを上げていきたいところだが、早々からタイヤのゴム付きによるグリップダウンに苦しめられ我慢の走行を強いられる。1つポジションを落としたものの、31周目に行なったピット作業でライバルを逆転、ポジションを上げてコースに復帰することに成功。
バトンを受けた小暮は、コースイン直後から団子状態の500クラスと300クラスのマシンが入り乱れた集団に飛び込むことに。なんとかうまく交わして前へ出たいところだったが、3コーナーでライバルのマシンと接触し、コントロールを失い14番手まで後退。この接触で左フロントタイヤを損傷し、残り10数周というところでタイヤ交換を余儀なくされる状況になり、途中凄まじい追い上げを見せつつも12位でレースを終えた。
この結果、今大会でのポイント獲得はならず、ポイントランキングは9位に後退。最終戦となる次戦を何が何でも有終の美で締めくくり、来シーズンに繋げていきたい。
この結果は非常に残念で、とても悔しい気持ちです。良い結果を残せず、いい仕事をしてくれたチームには本当に申し訳なく思っています。難しいコンディションではありましたが、悔いが残る予選となってしまい、決勝においても自分の走りをすることは叶わない状況になってしまいました。最終戦では、よりレベルの高い走りが出来るよう、今から準備を整えたいと思っています。
このレースもコンディションの悪いなか、多くの方々にお越しいただきありがとうございました。次が最終戦となりますが、今年1年のまとめとして最高のレースをお見せできるよう全力で取り組みたいと思います。
※ 次回のレースは11月2・3日のもてぎラウンドです。ご声援宜しくお願いします。