オートポリスラウンドを何とか6位フィニッシュで終え、やっとレースがかたちになってきたRAYBRIG NSX CONCEPT-GT。このまま流れに乗って、小暮が好きなサーキットの1つで得意とする菅生でも上位フィニッシュを狙って、チームが力を合わせて臨んでいくことに。暑く厳しい戦いとなるであろうと予想される鈴鹿1000kmレースを見据え、先月末行なわれたテストの結果も好調なことから、大いに期待が持てるレースとなる。
朝から分厚い雲に覆われ、小雨が降り続く不安定な天候の予選日となったが、ウエットコンディションで9時に練習走行が開始。7番手タイムで確認を終え、予選に臨むはずであったが、予選開始時刻になるとコース上に霧が立ち込めてしまい、視界不良となってしまう。審査委員会で走行は不可能と判断され、予選は翌日に持ち越されることに。
翌朝、通常とは異なる25分間のタイム計測によって行なわれた公式予選。小暮がタイムアタックをするためコースイン。ウエットコンディションの難しい路面で、1分19秒557の2番手タイムを記録。そのままの順位をキープして予選を終え、今季初のフロントローからのレーススタートとなった。
路面は依然としてウエットコンディションだったが、次第に薄日が差す天候になり、スリックタイヤでレーススタートを切ることに。ところが、ローリングラップをしている最中に天候が急変し、雨が落ち始め、路面はあっという間に濡れていく。ローリングラップは4周にわたり、いよいよスタート。スタートを担当した武藤選手はトップのマシンがタイヤ交換のためピットインをしたためトップに立つが、2周目にはRAYBRIG NSX CONCEPT-GTもピットインをし、レインタイヤに交換する。ピットインをするマシンが続き、レースが落ち着いた頃には14番手を走行。その頃、今度は雨が止み、路面が乾いてきたためスリックタイヤへの交換を余儀なくされ2回目のピットイン。天候に振り回される展開に。32周目にタイヤ交換、給油のためにピットインをして、小暮がステアリングを握る。小暮は順調にペースを上げていくも視界不良に悩まされ、走行することが困難な状況に。それでも順位を落としたくない小暮は粘りを見せ、コースに留まって必死の走行を続けていたが、状況は改善せずピットインを余儀なくされる。その後は、安定したペースでラップタイムを刻んでいき、途中、天候の悪化などで混乱もあったが、動じることなく走り切り、11番手でチェッカーを受けた。
今回、予選からマシンが速かっただけに、レースで結果が残せなかったことが本当に悔やまれます。ただ、雨に振り回される内容の中ではありましたが、マシンのパフォーマンスが向上していることは確信できました。マシンの進化に関しては、研究所の方々やチームに感謝したいと思います。
次戦はより高いレベルで、表彰台を狙っていけると感じていますので、それぞれが確実に仕事をして結果でみなさんに速さを証明できるようさらに頑張っていきます。今回も悪天候の中、本当に多くの方に応援をいただき、ありがとうございました。次戦もよろしくお願いします。
※ 次回のレースは8月9日・10日の富士ラウンドです。ご声援宜しくお願い致します。