今シーズンのSUPER GTが岡山国際サーキットでいよいよ開幕。今シーズンはチームを移籍し、新チームとなるドラゴ・モデューロ・ホンダレーシングで新たなスタートを切ることになった小暮卓史。チームメイトはイギリス人ドライバーでSUPER GT初参戦のオリバー・ターベイ選手。ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GTを駆るこの2人で力を合わせて、新チームに栄冠をもたらしたいところ。
公式予選が行なわれた土曜日。前日の雨の影響で公式練習はウエットコンディションとなった。ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GTは8番手タイムでその練習を終え、予選に臨む。
予選はノックアウト方式で行なわれることになっており、いよいよGT500クラスの予選開始時刻を迎える。ノックアウト方式の予選はQ1、Q2という2セッションに分けられ、全15台の出走マシン中、15分間のQ1で記録したタイムの上位8台がQ2へ進出、その後、12分間で争われるQ2で記録したタイム順に決勝レースグリッドが決定することになる。
Q1を担当した小暮は、開始約6分経過後にコースイン。1分19秒965を記録し、8番手でQ2進出を果たした。続くQ2をターベイ選手が担当、初めてのSUPER GTの予選アタックだったが、7番手タイムとなる1分19秒841をマーク。4番手のマシンにペナルティーが科せられたことにより、決勝レースは6番グリッドからのスタートとなった。
翌日は朝から雨が本降りで、ウエットコンディションで30分間のフリー走行が行なわれた。このセッション後、徐々に雨が止み、路面状況は変化していったが、レースのスタート進行が始まった時点も湿った路面で、ウエットタイヤを装着した状態でドラゴモデューロ NSX CONCEPT-GTはレーススタート。スタートを担当した小暮は、オープニングラップで1順位をつ上げ、5番手に。しかし直後に、濡れた路面の影響でスピン、14番手まで大きく後退してしまう。徐々に路面が乾き始め、次第にポジションを上げていくことに成功し、5周目には11番手に。その後も、みるみる勢いで前のマシンに迫り、オーバーテイクを繰り返し、15周を終えた頃には5番手にまでポジションアップ。さらにペースを上げる小暮は、17周目には2台をクリアし、3番手に。トップのマシンにトラブルが発生した22周目には2番手に、翌周にはトップのマシンを追い詰め、いよいよトップに立つことに成功。2番手のマシンとの差を広げていきたいところだったが、路面が乾いていくのに従い、タイヤの摩耗も激しくなり、34周目にはトップが入れ替わったため、36周目にはピットインをして、タイヤ交換、給油、ドライバー交代をすることに。 代わったターベイ選手は、ピット作業のタイムロスもあり7番手を走行。挽回を図るべく懸命の周回を重ね、1つポジションを上げる。その後、雨が落ち始めたが、ターベイ選手はペースを緩めることなく3番手に浮上。そのままチェッカーを目指していたが、雨が強まっていき状況が一変したこともあり、苦戦を強いられ6位でチェッカーを受けた。