ここまで3戦連続ポイントを獲得しているドラゴ・モデューロ・ホンダレーシング。確実に進化を遂げ、レースペースも安定していて、表彰台に上がるまではあと1歩というところまで来ている。小暮はチームに初の表彰台をもたらすためにも、最高の走りを見せたい。第4戦は、5月に500kmの第2戦が開催された富士スピードウェイで行なわれる。
8月に入ってから連日の猛暑となっていたが、予選日の空は薄い雲で覆われていて、日が差すことが少なく、比較的過ごしやすい1日となった。ドラゴモデューロNSX CONCEPT-GTは、予選前のフリー走行でHonda勢トップとなる8番手タイムをマークし、いよいよ公式予選を迎えることに。
SUPER GTの予選はノックアウト方式で行なわれることになっており、Q1、Q2という2セッションに分けられ、全15台の出走マシン中、15分間のQ1で記録したタイムの上位8台がQ2へ進出、その後、12分間で争われるQ2で記録したタイム順に決勝レースグリッドが決定することになる。
Q1を担当したのは前戦に続き小暮。その小暮はQ1開始後、約7分経過した時点でコースイン。慎重にマシンとタイヤのフィーリングを確認しながら、アタックに備える。そして、3周目に1分29秒108をマークし5番手タイムとなり、Q2へ駒を進めることに。
続いて行なわれたQ2をオリバー・ターベイ選手が担当し、アタックを行ない、1分28秒910の5番手タイムで予選を終えた。トップとのタイム差も僅かで、決勝レースへの期待も膨らむ今シーズン最高位となる予選結果となった。
決勝日は朝から日差しが照りつけ、気温も路面温度も上昇し、前日とは異なるコンディションとなった。午前に行なわれたフリー走行では9番手タイムで、決勝に向けた確認を終え、15時からの決勝スタートを迎え、パトカーが先導するパレードラップの後、通常のフォーメーションラップを終え、いよいよ66周回の火蓋が切られた。
ドラゴ・モデューロ・ホンダレーシングのスタートドライバーはターベイ選手。ターベイ選手はオープニングラップで2つポジションを落とすことになったが、レース序盤の接近戦をうまくこなしていき、28周目にピットインをして小暮にバトンを渡す。
代わった小暮は、アウトラップから全開走行を見せ、前を捕らえにかかる。66周の半分以上が過ぎた36周目には6番手に浮上。さらに前を目指して猛プッシュを続けていく。数周後には、すぐ後ろを走るライバルのマシンと接戦が繰り広げられていたが、その2台とも後方から追い上げてきたマシンにパスされ、それぞれ順位を下げることに。その後も路面温度の上昇もあり、タイヤが厳しい状況が続き、我慢の走行を強いられていた小暮は、他車との接触もありながら何とか6位をキープし、チェッカーを受けた。この結果、ドライバーポイントは5ポイントを追加することになり、4戦連続のポイント獲得となった。
まずは、今年2回目となった富士での予選を5番手で終え、厳しい戦いを予想していましたが、決勝に期待が持てる内容だったと思いますし、マシンの進歩も大いに感じる結果となりました。レースでは接触もあり、気持ちのいい内容ばかりではなく、タイヤの状況が厳しかったということもあり、順位を保ってチェッカーを受けることが精一杯でした。次の鈴鹿に繋がる戦いができたとは思うので、次はさらに上を目指して頑張りたいと思います。今回も暑い中、チームスタッフの頑張りに心から感謝します。そして、ご声援いただいた多くの方々にも御礼を述べたいと思います。ありがとうございました。
※ 次回のレースは8月29日・30日の鈴鹿1000kmラウンドです。ご声援宜しくお願いします。