最後尾からの怒涛の追い上げで2位表彰台を獲得した前戦から2ヶ月が経過し迎えた第4戦の菅生ラウンド。全8戦のSUPER GTの折り返しポイントとなる重要なレースで、ウエイトハンディが少しずつ重くなってきているもののドライバー2人が得意としているこのサーキットでの一戦に大きな期待がかかる。
予選日は真夏のような気候で曇り空ながら気温は35℃を超える暑さのスポーツランド菅生。公式練習を4番手タイムで順調に終え、予選に向けた準備を着々と進める。
GT300クラスのQ1中に赤旗中断があった影響で、予定より6分遅れで開始されたGT500クラスのQ1。今回もQ1のアタックドライバーは担当するのは小暮。15分間で行なわれるQ1だが、開始後5分は全車に動きがなく経過し、6分が過ぎる頃、次々とコースインを始めていく。小暮もこのタイミングでコースインをして、アタックを開始する。タイヤのウォームアップ後の計測3周目に1分11秒761をマーク、4番手でQ1を突破した。
続くQ2を担当したのは塚越広大選手。塚越選手も同じく計測3周目にベストタイムをマーク、1分11秒491と公式練習のタイムを大幅にアップさせ3番手タイムとなり、翌日の決勝レースは3番グリッドと好位置からスタートすることになった。
決勝日の朝は予報通りの雨で迎え、不安定な天候の1日となった。たくさんのGTファンが詰めかけた決勝日となったが、KEIHIN REAL RACINGにとってはスポンサーであるKEIHINの地元ということもあって2,000人の大応援団が来場し、気合いの入る一戦がいよいよスタートする。
KEIHIN REAL RACINGのスタートドライバーは小暮。雨は降ったり止んだりを繰り返し、スタート直前のタイヤ選択に注目が集まったが、KEIHIN NSX-GTはレインタイヤをチョイスして、決勝に臨むことに。今大会も警察車両先導のパレードラップ後、81周のレースがスタートすることになるが、そのパレードラップ中に雨が強くなる。そんな中、いよいよスタートを切るが、直後の1コーナーでドライタイヤを履いた4番グリッドのマシンがオーバーラン、後方の他カのNSX勢が追い上げてきて、トップ5台がNSXという展開となるが、ホームストレートへ戻ってきたKEIHIN NSX-GTにはリアのウルが外れて吹き飛ぶアクシデントが発生、なんとかピットへマシンを戻すがここでリタイアとなった。
マシンのパフォーマンスが証明されているだけに悔しい結果となったが、2週間後に予定されている富士ラウンドでの雪辱を誓い、次戦に臨む。