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2018 SUPER GT 開幕戦 岡山国際サーキット

いよいよ2018年シーズンの幕が岡山国際サーキットで開く。小暮卓史は、KEIHIN REAL RACINGで3年目のシーズンとなり、コンビを組む塚越選手とともに念願のシリーズチャンピオンを目指して戦っていく。マシンは昨年と同様のKEIHIN NSX-GT。KEIHIN REAL RACINGはオフシーズンのテストでも速さが際立っていて、まずはこの開幕戦で幸先の良いスタートを切り、シリーズの流れを掴みたいところ。

予選の前に行なわれたフリー走行では、途中にヒョウが混じった雨が降り出すような不安定な状況だったが、公式予選Q1が開始される頃には回復し、ドライコンディションの中でQ2進出への切符をかけて、全15台が熾烈なバトルを展開した。
Q1を担当する小暮は、早々にコースインをして、タイヤをウォームアップさせ、アタックを行なっていく。序盤から暫定トップタイムをマークするなど終始上位に名を連ね、最終的には1分18秒351とトップと僅か0.191差の3番手でQ1を突破した。この直後、雨が落ちだしたことで、路面は急速にウエットの状態に。Q2がスタートする頃には今度は雨が上がり、日が差し出すという目まぐるしく変化するコンディションの中、10分間のタイムアタック合戦が始まる。Q2を担当した塚越選手はハーフウエットの難しい路面コンディションの中でマシンを巧みに操り、1分26秒905で見事ポールポジションを獲得。翌日の決勝レースに向けて最高の弾みをつけた。

決勝日も肌寒い気温で曇り空に覆われたが、前日とは違い雨の心配はなく、時折日も差す天候となった。恒例となった交通安全啓発の岡山県警が先導するパレードラップの後、82周のレースがスタート。KEIHIN REAL RACINGのスタートドライバーを務める小暮は、うまくスタートを決めて、レースをリードしていく。GT-R勢2台が背後に迫ってくるが、それを凌ぎトップを維持して周回を続けていく。36周目には今度は昨年の王者が背後に迫り、バトルとなるが、ここでも何とかトップをキープ、しかしその2周後に接触をしながら前に出られることに。それでもペースを保って40周目にピットインをして塚越選手に繋ぎ、しっかりと役目を果たす。代わった塚越選手は、タイヤ無交換作戦で前に出ていたライバルのNSXを一気にパスすることに成功しトップに返り咲く。そのマシンが背後に迫りながらもトップを死守、ラスト10周のあたりで他車が落としたパーツがフロントグリルに突き刺さるアクシデントに見舞われるもなおも逃げ切って、ポールトゥウィンを飾り、最高の結果をもたらした。
KEIHIN REAL RACINGにとっては7年ぶりとなる優勝、小暮にとっても5年ぶりの優勝で、幸先の良い2018年シーズンのスタートとなった。

小暮卓史のコメント

このチームでのうれしい初優勝となりました。まずは、チームとサポートしてくれた多くの方々に感謝したいです。塚越選手のスティント中はドキドキしっ放しでしたが、優勝ってこんなに緊張することで、こんなに素晴らしいものだと改めて知らされた気がしています。オフのテストから好調で、勝つチャンスは十分にあったのですが、それを結果に繋げることができたのは、チームの力が大きく、スタッフ全員が高いレベルで仕事をしてきた結果だと思います。
この優勝で安心せず、どのレースも最大限のポイントを獲る気持ちで全力を尽くしていきます。たくさんのご声援をありがとうございました。次戦もよろしくお願い致します。

※ 次回のレースは5月3日・4日の富士ラウンドです。