シリーズランキング4位で残り2戦に臨むKEIHIN REAL RACING。最終戦までチャンピオン争いを繰り広げるためにも、上位フィニッシュが必須となる。第7戦の舞台は、昨年5月に第3戦として開催され、SUPER GTでは九州唯一の大会となるオートポリス。今大会のウエイトハンディは半分になることからKEIHIN NSX-GTは40sを背負って、まずは公式予選に挑む。
朝夕の冷え込みが厳しいものの、昼間は日が差して快晴となった予選日。公式予選Q1を担当したのは小暮。Q1がスタートすると、全車しばらくの間はピットで待機することとなるが、残り時間が9分を切った頃、ピットを離れるマシンが次々に現れだし、小暮もこのタイミングでコースインをする。NSX勢が速さを見せて続々とコースレコードを叩き出すQ1となったが、その中でも小暮は1分32秒650のコースレコードを記録し、見事トップタイムでQ2に進出を決めた。
Q2を担当した塚越選手もQ1で小暮が出したコースレコードタイムを上回る1分31秒989を出し2番手。フロントローの絶好のポジションから決勝はスタートを切ることになった。
決勝日も朝は冷え込んだものの、この日も秋晴れに恵まれた。大分県警の白バイとパトカーが先導するパレードラップの後、フォーメーションラップが始まり、いよいよレースがスタートを切る。スタートドライバーを務める小暮は、そのままの順位でオープニングラップを終え、一気にペースを上げて周回をしていく。徐々に300クラスが絡むトラフィックが発生し、ペースダウンをしてしまう場面もあり、10周目には後続のマシンにパスされ3番手に。しかし、なんとかこのポジションを守って、周回を重ねていく。20周目に入るとコースアウト車両の処理のためにセーフティーカーが導入される。このセーフティーカーランは25周目にリスタートとなり、このタイミングでKEIHIN REAL RACINGはピットストップを行ない、塚越選手に交代となる。
メカニックの完璧な作業を終え、コースに戻った塚越選手は、徐々にペースを上げていく。ところが、思うようにペースが保てず、4番手を走行していた時に2台にパスされ、6番手に。ここから20数周を攻めながら懸命に周回していったが、ポジションはそのままの6位でチェッカーを受けた。この結果、5ポイントを追加し、ドライバーランキング6位で最終戦を迎えることになった。