台風10号の影響で延期となった第5戦が最終戦として鈴鹿サーキットで開催される。第8戦を終えた時点でトップと11ポイント差の2位で、チャンピオン獲得の可能性を十分に残して迎える最終戦で何としてもトップのマシンより前でチェッカーを受けてタイトル獲得を目指す。
この最終戦では12月という低気温を考慮するかたちで予選の各セッションが5分間延長され、参戦全車となる27台で一斉に走行するQ1、そして上位14台がQ2のグループ1、15位以下がグループ2と2つに分かれてアタックを行なう。まずはQ1を小暮が担当し、残り時間が5分を切ったところで1分55秒531のレコードタイムを叩き出しトップに立ち、そのままQ1が終了する。Q2のグループ2でアタックをした元嶋選手は残り3分を切ったところで1分55秒206の2番手タイムをマークし、合算タイムでポールポジションを獲得。その結果、予選1位の3ポイントを獲得し、ランキングトップとの差を8ポイントまで縮めた。
決勝レースも風が冷たい寒いコンディションの中スタートを切る。スタートドライバーの元嶋選手はトップを守り、手堅く周回していく。18周を終えると元嶋選手がピットインを行ない、後輪2輪のみを交換し、小暮にドライバー交代をする。ライバルたちのピットインが終了すると、タイヤ無交換のマシンなどに先を越され小暮は3番手を走行。ここから小暮が猛追し、34周目に2番手のマシンをパス、38周目にはトップのマシンを捕らえ、いよいよトップに返り咲く。小暮はそのままペースを緩めることなくトップチェッカー。オートポリス、もてぎに続き3連勝、今シーズン4勝目を果たし、シリーズチャンピオンに輝いた。小暮の戴冠は2010年のGT500クラスでの獲得以来で、史上3人目の両クラス制覇ドライバーとなった。