開幕戦から約1か月半。終始速さを見せた小暮だったが、悔しい3位という結果でレースを終えた。その雪辱を果たすためにも万全の状態で九州オートポリスに乗り込む。第2戦は年間7戦のスーパーフォーミュラシリーズでは、早くも前半戦の重要なポイントとなるレースで、中盤戦に向けてさらに弾みをつけていけるかの大きな分け目となる。
すでに梅雨入りした九州地方。この日も朝から小雨が降り続き、どんよりとしたウエットコンディションで予選前のフリー走行を行ない、予選開始時刻を待つ。午後になると、雨は本降りになり、霧も発生しコンディションはますます悪化。そんな中、予定通りにノックアウト予選が開始。ノックアウト予選は、全19台のマシン中、Q1(20分間)で記録したタイムの上位14台がQ2へ、さらにQ2(7分間)では上位8台がQ3へ進出することができ、最終のQ3(7分間)で決勝グリッドが決定する予選方式。
激しい水煙をあげながら、各車懸命のアタックをするもコースに留まることも難しい状況で早々に2度の赤旗が提示されたのち、審査委員会によって、霧による視界不良のため予選の続行は困難と判断され、翌日に順延されることとなった。
翌日も朝から小雨が降るオートポリス。前日の予選順延に伴って9時半から35分間のタイム計測による公式予選、その後14時45分からの決勝レース、というスケジュールとなった。
まずは、ウエットコンディションでの公式予選。マシンのバランスは良好なものの、タイヤのグリップ感が少なく、フロントセクションのセッティング変更が裏目に出たかたちとなり10番手。そして、いよいよ決勝を迎える。
スタート時刻にはほぼ雨は止み、路面は大きく改善していく方向と予想されたが、この時点ではレインタイヤを選択してスタートを切る。小暮はうまくスタートを決め、オープニングラップを終えた時点で1つポジションを上げて9番手に。路面が乾いていくに従ってスリックタイヤでスタートしたライバルのマシンのラップタイムが上がってきたということもあり、7周目にピットイン。スリックタイヤに交換、給油を行なってコースに復帰する。ここからペースを上げて、前のマシンを追走、上位進出を狙って挽回の兆しを見せながら走行していたが、11周目に4台が関係するアクシデントに巻き込まれ、押し出される格好でコースアウト、残念ながらそこでレースを終えることとなった。
厳しいレースでしたが、最後まで走り切っていれば自分らしいレースができる自信があったので、残念な結果となりました。天候による流れの悪さもあり、こういう時こそ、うまくレースを進められるようベストを尽くしていかなければならなかったのですが、途中でレースを終えてしまうというフラストレーションが溜まる内容となり悔しい気持ちです。次の富士レースに向けて、自分がやるべきことをしっかりやって、万全な状態で臨めるよう全力で頑張っていきます。
不安定な天候の中でしたが、多くの方に熱い応援をいただき有難く思っています。次戦もよろしくお願いします。
※次回のレースは7月13日・14日の富士ラウンドです。
ご声援宜しくお願いします。