すっかり夏らしい気候となった富士スピードウェイで開催された第3戦。シリーズチャンピオンを目標に掲げる小暮は、中盤戦に突入する大事なこの1戦で、何としてもライバルたちを跳ね退けて、上位でチェッカーを受けたいところ。小暮とチームの思いはただ一つ。すべての力を結集し、全力で立ち向かっていく。
薄曇りの1日となった予選日。フリー走行で6番手タイムをマークし、ノックアウト予選に臨む。ノックアウト予選は、全19台のマシン中、Q1(20分間)で記録したタイムの上位14台がQ2へ、さらにQ2(7分間)では上位8台がQ3へ進出することができ、最終のQ3(7分間)で決勝グリッドが決定する予選方式。
Q1のアタックのためコースインした小暮は、フリー走行時とは大きく異なるマシンバランスに苦戦を強いられる。なんとか最後のアタックラップで14番手タイムを記録しQ2に滑り込む。Q2セッションの開始までにできることは施したものの、短い10分間では、限りがあり改善されるには至らず、懸命のアタックも14番手タイムとなり、ここで予選を終えた。
高い湿度で蒸し暑い決勝日。何とか挽回をしたい一心で迎えたレーススタート。スタート直後に熾烈なポジション争いが繰り広げられ、後方グループでアクシデントが発生。小暮はこのアクシデントで最後尾まで後退。このアクシデントの影響でセーフティーカーが導入される。セーフティーカーは4周を終えたところで退去となり、5周目に再スタートが切られる。挽回を図るべくペースを上げて周回していくが、作戦通りの10周目に給油とタイヤ交換のためピットイン。ここで左タイヤのみの交換をする作戦を選択し、コースに復帰。順調に周回を重ねていたが、この左タイヤのみの交換が仇となってしまい、早々に後方のマシンに追いつかれ激しいバトルとなる。その際に、フロントノーズを損傷させてしまい、さらに厳しい状況に陥ってしまう。そんな中でも諦めることなく、1周1周力走を見せるも、ペースを上げられるような状況ではなく、なんとか走り切るのが精いっぱい。14
位でチェッカーを受け、大事なレースで歯車が噛み合わない悔しい週末となってしまった。
すべてにおいて歯車が噛み合わないレースウィークでした。流れの大事さを痛感しながら、いい方向に持っていくことができず、悔しさが募ります。悪化していく状況に厳しいレースとなってしまいましたが、学ぶべきことは大いにあったと感じています。
レースではどんな状況でも、マシンの動きやハンドリングバランスに冷静に対応し、集中することを忘れず、ステアリングを握っていました。レースを戦っている以上、諦めることは許されません。例えこのレースで良い結果が得られなくても、次に繋げられるか?ということが大切だからです。もちろん、こんなレースは二度としたくはありませんし、結果とデータの両方を得られたら1番だと思っているので、この悔しさは次のもてぎで必ず晴らしたいと思います。
※次回のレースは8月3日・4日のもてぎラウンドです。
ご声援宜しくお願いします。