悪天候のため8周回という短い周回で幕を閉じた第2戦の岡山ラウンド。選手権ポイントは通常の半分が付与されることになった。あれから約1ヶ月半のインターバルを経て、迎えた第3戦は世界有数のロングストレートを持つ富士スピードウェイで開催される。
小暮は前戦ではポイントを獲得できなかったもののシリーズランキングは6位。早くも中盤戦に突入したSUPER FORMULAは、毎レース、接戦が繰り広げられているが、小暮の目標はまずはポールポジション獲得。速さにこだわったベテランの走りを見せたい。
梅雨明けが間近に迫っていると見られるものの、不安定な天候が予想されるこの週末の関東地方。予選日は朝から雨が降ったり止んだりを繰り返し、霧も立ち込める時間帯があったりとやはり不安定な天候となった富士スピードウェイ。
Q1がスタートする時刻には霧雨で、路面はウエットコンディション。天候が悪くなっていくことも予想されるため小暮はすぐさまコースインをして、アタックを開始することに。20分間を使ってセッティングのアジャストを行ないながら、懸命にアタックを繰り返すが、なかなか思うようなタイムを出すことができずに苦戦を強いられる。
最後のアタックとなり、なんとかQ2進出に向けて踏ん張りを見せたいところだったが、1分46秒234と自己ベストタイムは更新したものの19番手のポジションとなり、残念ながら、ここで予選を終えることになった。
決勝日は曇り空ながらも雨は落ちることはほとんどなく、ほぼドライコンディションでのバトルとなった。上手くスタートして一気に14番手に躍り出た小暮だったが、直後にフロントタイヤにフラットスポットを作ってしまい、走れる状況ながら、早めのピットインを行なう作戦に変更し、9周目にフロントタイヤを交換、給油をした後、17番手でコースに復帰する。
その後しばらくは小康状態が続いていくが、16周目にスピンしたマシンがコース上でストップしてしまい、セーフティーカーが導入されることに。このタイミングでピットストップを行なうマシンが続出したが、小暮は先を急いでペースを上げ、走行を続けていく。ピットストップを行なったマシンの影響もあり一時は11番手まで順位を上げるが、またしても誤算が生じてしまう。リスタートの際のバトルでフロントタイヤをロックしてしまったことでタイヤを傷めてしまい、再びピットインを余儀なくされる状況となり19周目にピットイン。タイヤ交換後、コースに復帰する。
このピットストップにより、最後尾までポジションを下げることになったが、ここから諦めることなく、粘り強い走りを見せる小暮は、リタイアしたマシンもあり、少しずつ順位を回復しながら、プッシュを続ける。最終的には12位でチェッカーを受け、今大会もノーポイントと悔しい週末となった。