今年で20周年を迎えるツインリンクもてぎで開催される第4戦。ここまでの3戦でマシンへの理解が深まっていき、全7戦の折り返しを迎えるこのレースで後半戦へ弾みをつけるためにも上位フィニッシュをしてポイントを獲得したいところ。
今大会は昨年のもてぎラウンドに続き、ソフトタイヤの運用が行なわれ、3セットのみ供給されるソフトタイヤの使い方に注目が集まる。なお、決勝レースでは通常スペックのものと両方のスペックを使用することが義務付けられている。
予選前に行なわれる1時間のフリー走行でソフトタイヤを装着してトップタイムをマークし、予選に向けた確認を行ない、いよいよ予選の開始時刻を迎える。その頃、上空を覆っていた分厚い雲から雨が降り出し、Q1が開始する直前にウエット宣言が出されることに。
雨はパラつき始めたが、かろうじて路面はドライコンディションであったため、開始前からほとんどのマシンがソフトのスリックタイヤを装着してピットロードに行列を作った。続々とコースインをしてアタックを試みようとタイヤをウォームアップさせていくが、雨脚は強くなり、路面はどんどん濡れていき、雷が鳴りだすまでに。そのため、スリックタイヤでのアタックはほとんどできずに、ウォームアップの周回の速い順番に名を連ねていくことになり、小暮は7番手でQ2進出を決めた。Q1セッションの残り時間を使って、コンディションが悪化していくなか、ウエットタイヤを装着して、再コースインし、次のセッションに向けての準備を整えていったが、Q2開始の直前に視界不良のため、セッションディレイが決定。結局、天候の回復は見込めず、この日のQ2、Q3はキャンセルとなった。
決勝日は9時からフリー走行を10分間行なったのち、前日にキャンセルになったQ2が行なわれることになり、曇り空ではあったが、ドライコンディションの中、Q2が開始。小暮はソフトタイヤを装着してアタックをし、結果は1分33秒060の11番手、ここで決勝レースのグリッドが確定した。
その決勝は、予定通り14時10分にスタート。小暮はソフトタイヤで周回をしていく。2周目と4周目に1つずつポジションアップに成功し9番手に。幸先のいいスタートで、10周を過ぎるとピットインをするマシンも現れだし、7番手まで順位を上げ、小暮も14周目にピットイン。この時点での15番手でコースに復帰する。2スペックのタイヤを使用しなければならない義務付けのため、作戦が極端に分かれるレースとなり、あちこちでバトルが展開され、観ているファンを魅了させたが、小暮はバトルの最中の20周目の3コーナー立ち上がりでマシンに不具合が起き、アンチストールが入ってしまい失速、ミディアムタイヤに交換してからのペースも伸びず、結果は17位フィニッシュ。順位自体は下位となったが、随所で速さを見せだし、次戦のオートポリスがますます楽しみとなってきた。